土・肥料について

写真	名前	説明	N-P-K	価格
	ピートモス	ツンドラ気候の土地のコケ類の植物は堆積物。寒さのため分解が不完全なため酸性が強いとのこと。ピート(peat)は泥炭のことでモス(moss)はコケということか。カナダ産がわりと目にするが北海道やサハリンやフィンランドのものもあるとのこと。強い酸性でブルーベリー向けの用土として用いる。そのままでは酸性が少し強い気がするが水を含むと緩和されるらしい。ブルーベリー以外に用いるときは「PH調整済み」のものを選んだ方が扱いやすい。無菌なので種まきの土に向いている。土を団粒化する傾向を持つので土壌改良にも良い。		\250/20L
	鹿沼土	栃木県の鹿沼地方でとれる土。元は火山からの噴出物で、性質は弱酸性。見た目は赤玉土にに似ている。水持ちや水はけに優れているが長期間の使用は赤玉土同様粒が崩れてしまい通気性が悪くなる。サツキやシャクナゲを栽培するためにはなくてはならない土で草花などを栽培するときにはあんまり使用しない。使用するときは細かくなった粉をふるいにかけた方がいい。最近は「みじん抜き」と袋に明記したものもある。ブルーベリーにはピートモスに混ぜるといいかもしれない。
	赤玉土	赤土を乾燥させ、大粒・中粒・小粒・細粒に分けたもの。褐色の土。もっともよく用いられる用土。粒状になっているが、粒を指でつぶすと簡単に崩れる。ほぼ中性なので鹿沼土のような酸性を好まない場合は赤玉土が向いている。水はけと水もちが両立しているため、たいていの植物に合う。植え付け時に腐葉土を混ぜるとよい。赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜ、元肥を施せば大方の植物に使える。リン酸を吸着しやすいため、せっかくの肥効を妨げられる場合がある。大粒のものは鉢底石に、中粒・小粒は用土に用いる。使い続けると粒がつぶれて通気性が悪くなるので注意する。鉢底石としては、柔らかいようで崩れると粘土になってしまい、水はけを悪くするため定期的な植え替えが必要とする。鉢底に使うなら焼き付けしたものがいいと思うが値段は高い。		260
	ゼオライト	ゼオライト（zeolite）とは、結晶中に微細孔を持つアルミノ珪酸塩の総称である。日本名は沸石（ふっせき）と呼ばれる。ゼオライトは水質改良剤として用いられる。また微細孔内に植物の生育に必要なカチオンを保持するため、土壌改良剤としても用いられる。水はけもよく鉢底石に向いているらしい。根腐れ防止効果があるため用土としても用いる。そのためハイドロカルチャーにはよく用いられる。酸性を中和するらしいのでブルーベリーの用土にあまり混ぜ込まない方がいい。同用途のケイ酸塩白土としては｢ミリオン｣が有名だが高い。
	軽石	軽石（かるいし）とは、火山砕屑物の一種で、塊状で多孔質のもののうち淡色のもの。水はけがよく、丈夫でつぶれにくいので鉢底石に向く。初めて買った本に鉢底には赤玉土を使う、なんて書いてあったのでそっちを最初使っていたがこっちに切り替えた。
	パーライト	黒曜石やパーライト (岩石)を高温で熱処理してできる発泡体である。ガラス質の岩石中に含まれる構造水がガス化して発泡する。透水性、保水性、通気性を高め土を軽する。土に混ぜて使う。白い多孔質の粒で指でつぶせる。土壌に混ぜ込むとコガネムシの幼虫がいやがる・・というが？
	バーミキュライト	蛭石（ひるいし、vermiculite）を800℃ほどで焼結処理し、10倍以上に膨張させたもの。見た目は茶色の粒体。多孔質で非常に軽く、保水性・通気性・保肥性がある。 pHもほぼ中性である（アルカリ性のものもある）。ほぼ無菌なので、挿し木、種蒔き用土に向く。アスベストの問題ありという話を聞くことがある。産地に注意か。
	園芸土	用土はいくつかの用土をブレンドするがメーカーで事前にブレンドされたもの。ホームセンターに行けば色々なものが置いてあり、その用途に応じて種類も用意されている。ホームセンターオリジナルのものもある。始めた時はこういうものをよく使っていたがここ最近は自分でブレンドすることが多くあまり使わなくなった。
	水苔	沢や湿地に生える水苔を乾燥させたもの。洋ランの栽培には必要不可欠な用土というよりも植え込み材。一般ではそれ以外はあまり使用しない。鉢植えの表面に敷いて乾燥を防ぐのに使われたりもする。使用するときは水につけて戻してから使う。とてもよく水を吸い、通気性に優れているが、水持ちがあまりよくなく、乾燥しがちになる。市販されているものはたいがい四角いブロック状で圧縮されて売っている。水で戻すとかなり膨れるので注意。ニュージーランド産がいいものが多いとされている。
	腐葉土	落ち葉が堆積して半分くらい分解されたもの。葉っぱの形は残っているが、こするとぽろぽろと細かくなる。水はけや通気性に優れている。有機質にも富んでいるので基本用土と組み合わせてたいがいの植物栽培に利用される。また、腐葉土は土が硬くしまるのを防ぎ、ふかふかの土を作るという効果もある。発酵が不十分で葉っぱとかがそのまま残ってしまっているものは、逆に植物によくないので、選ぶときは「完熟」とか明記してあるものを選んだ方がいい。肥効はほとんど期待できないため、施肥は別のものを使う。	0.5-0.5-0.7
	草木灰	草木灰（そうもくばい）とは、草や木を燃焼させた後の灰である。カリウムと石灰分を含む肥料になる。水溶性のカリウムが多く即効性がある。肥料成分は灰にした植物により異なり、木灰ではカリウム7%、石灰分20%程度、ワラ灰ではカリ6%、石灰分2%程度である。落葉、枯草、ワラなどを燃焼させれば自給できるが市販品もある。強いアルカリ性なので使い過ぎによる土壌のアルカリ化に注意を要する。また、硫安、過リン酸石灰など草木灰と混用できない肥料もあるので、混用する前に各肥料のラベルや説明を確認すべきである。	0-3-6
	たばこくず肥料	たばこ製造の際に発生する、葉肉・中骨・葉柄を粉砕し肥料としたもの。加里肥料として使用する場合は土と混和させる。たばこの吸い殻から自分でも作ることができるが、TMV(タバコモザイクウィルス)の感染のおそれがあるため、煮出すことによって十分な加熱処理がなされれば安全なはずである。にだし汁は殺虫剤としても用いることができる。	1-1-5
	油粕	油粕（あぶらかす）は、アブラナなどの農作物から油を搾り取った残渣である。細かい粒状のものは速効性が高く、大粒で発酵済みのものは緩やかに長く効く。未発酵のものはパッケージの緩効性を必ず確認する。	5-2-1
	米ぬか	米ぬかは精米する際に種皮をけずったもので白米であれば一部果皮もけずるため肥効も持つ。精米すれば出来るのでタダだし、無料精米所に行けばわりと簡単に手に入る。発酵していないので大量にすき込むと腐敗をおこしてしまうので注意。発酵を促進するので落ち葉などで堆肥を作る場合は混ぜ込むとよい。	2-4-1
	鶏ふん	いわゆる鶏のふん。肥効が高く速効性に優れ安価。それゆえに畑作向き。よく発酵され粒状に乾燥したものは撒きやすいため使いやすい。未発酵の乾燥鶏ふんはそのままでは使いにくいが、その分堆肥作りにはいいかも。	4-7-3
	牛ふん	牛のふん。発酵済のものは肥効が緩やかで使いやすい。バーク堆肥と呼ばれるものは牛ふんに木くずを混ぜたもので土壌改良改良材として最適。牛ふん堆肥とあるだけのものも多くは木くずのようなものが混ぜられているのでバーク堆肥とあまり大差ないようだ。	2-3-2
	豚ふん	まー、豚のふん。肥効としては鶏ふんと牛ふんの中間に当たる。そのためかホームセンターではあまり見かけない。ただで入手できない限り使うことはないかも。	3-5-1
	馬ふん	あー、馬のふん。評判はいいらしいが、なんせ通常では売っていないため入手困難。
	ヨウリン	ヨウリンは(熔成リン肥、ようせいりんぴ）とは、リン酸肥料の一種。熔リンと略称される。淡緑色の粉末状の物質である。リン酸を20%含み水に溶けにくいため、長く肥効が続くが速効性はない。過リン酸石灰などで補填する。アルカリ肥料なのでpH矯正効があるため塩安や硫安などの酸性肥料と一緒に施さないこと。また、同じタイミングで苦土石灰をまいてしまうとアルカリ度が強くなってしまうのでその量に注意する。	0-20-0
	過石		0-18-0
	石灰窒素	石灰窒素（せっかいちっそ）とは、肥料であり農薬である。植物および動物に対して毒性があるので取り扱いがやや難しいが、石灰窒素だけで肥料と農薬の 2つの効果を狙える利点がある。施肥直後は、カルシウムシアナミドに毒性があるため植物を植えることはできない。 7～10日くらいでカルシウムシアナミドは分解されてアンモニア性チッソに変化し、毒性が無くなって肥効を表すようになる。植物を植えるのはそれからである。土に散布して混和すると、カルシウムシアナミドの毒性により線虫類や雑草の防除効果がある。水田においては、穴を堀ってイネの根に害を与えるザリガニを防除する効果もある。カルシウムシアナミドは、土中で分解されるので残留毒性の問題はない。石灰窒素は50-60%の石灰を含有し、その内の1/3～ 1/2 は遊離石灰で残りの石灰は徐々に有効化される。石灰は土壌水分により強アルカリ性の水酸化カルシウムとなりすばやく酸度矯正の効果を発揮する。皮膚に対して刺激性がある。皮膚に付着した場合は、充分に洗浄すること。眼に入ると強い刺激性があり危険である。眼に入った場合は充分に水洗した後、眼科医受診すること。	21-0-0
	苦土石灰	苦土石灰は使いやすいアルカリ性の肥料の代表で、苦土がマグネシウムのことで石灰がカルシウムのことでpHを矯正し、微量要素の肥料を補う役割を兼ね合わせている。マグネシウム分を含む石灰岩を焼成して作るそうである。特に日本の土は全般的に酸性土壌でカルシウムとマグネシウムが欠乏しやすい傾向にあるので微量成分の施肥という意味では苦土石灰は有効である。微粉ではなくて、粒状になっているものは固まりにくいので家庭用途には使いやすい。散布後、土に混ぜて使用する。そのままにしておくと雨などで流亡してしまう。
	消石灰
	生石灰
	硫安	硫安(硫酸アンモニウム)は硫酸のアンモニウム塩で、化学式 (NH4)2SO4 で表わされる化合物。無色の結晶で、代表的な窒素肥料の1つ。即効性であるが、窒素分が吸収されたあとに硫酸イオンが遊離硫酸や硫酸カルシウムとして残り土壌は酸性化する。窒素肥料としては尿素のほうが使いやすい。水に溶けやすいので保管はきちんと口をしておく。ミミズなんかはアルカリ性を好むので酸性の土はいやがる。硫安は、スキー場などでスノーセメントとしてシャーベット状の雪を固めるために使われることもある。土壌を酸性に傾けることからブルーベリーの酸度調整にはいいかも。土1リットルにつき、硫安1グラム程度か？	21-0-0
	尿素	中性であるため、硫安より使いやすい代表的な窒素肥料。葉菜にはいいが、窒素が多すぎると徒長しやすいため過剰に散布しないこと。水に溶けやすいので保管はきちんと口をしておく。	46-0-0
	硫加	硫酸カリウム（りゅうさんカリウム）は化学式 K2SO4 の無機化合物。硫酸カリ、硫加（リュウカ）とも呼ばれる。無色の結晶で、水に可溶、アルコールに不溶。カリ肥料として重要。吸湿性は低く、配合肥料のカリウム源としてよい。土壌酸性化の度合は塩化カリウムより低い。肥料として日本で使用されている硫酸カリウムはカリウム保証成分 50% の物がほとんどである。一方、塩化カリウム（略称塩加、エンカ）はカリウム保証成分 60% の物が主流である。化学肥料のカリウム源としては、硫酸カリウムと塩化カリウムがほとんどである。硫酸カリウムは塩化カリウムよりも高価である（成分価で 10% 程度）。しかし、畑作物に使用した場合、肥料としての効果が塩化カリウムより優れる。	0-0-50
	塩化		0-0-60
	配合肥料	化成肥料に油かすや鶏糞などを混ぜたもの。有機物も含まれているから化成肥料よりバランスに優れる。通常売っているやつは即効性があるもののけっこうきついので鉢植えにはあんまり向かない。畑作向けの肥料。地植えなんかでも少し距離を置いた方がいい。
	化成肥料	通常売っているやつは即効性があるのはいいがけっこうきついので鉢植え、プランタに散布するならその量にはかなり注意が必要。弱いものは枯れてしまうかも。一般化成と呼ばれるものは(8,8,8)の組み合わせ、(10,10,10)以上は高度化成と呼ばれる。高度化成の方が効果が大きいが、その分きついので注意も必要。野菜によって組み合わせを変えたものもある。
	緩効性化成肥料	通常の化成肥料に比べ、溶けにくくその分効果がゆっくりとなる。一般的には2ヶ月くらいのものが多い。中には1年効果が続くものがある。白い球のような粒状のものが多い。だいたいは高度化成と同じような(10,10,10)構成に苦土が付加されているものが多い。	10-10-10+1
	化成液肥	希釈して使うため、その濃度にさえ注意すれば即効性のある扱いやすい肥料。ただ、流れやすいため薄めに回数あげた方がいいらしい。軽めの追肥用途。ハイポネックスや花工場が有名どころ。
	有機液肥	油かす・米ぬか・鶏糞などと水を容器に入れて混ぜ、発酵させて作る。その上澄み液を液肥として用いる。まー、けっこう臭くなりそうなのでこれは作らないかな。
	バーグチップ	いわゆるマルチ、マルチングに用いる。土表面の乾燥防止や雑草が生えないようにできる。害虫が入りにくくもなる。よく使うやつはたぶん米松と呼ばれる針葉樹の樹皮かな。